飲食店の新人研修チェックリスト|初日・1週間・1か月で教えること

 株式会社グラブデザイン

新人を迎えるとき、「何から教えればよいか」「どこまで教えたか」がはっきりしないまま、忙しさに流されて日が過ぎていくことがあります。教える側の記憶に頼っていると、大事な説明が抜けたり、同じことを二度教えたりしがちです。

新人の側も、自分が何をどこまで覚えればよいのかがわからないと、不安を抱えたまま働くことになります。教える内容と時期を一覧にしておくことは、店長のためだけでなく、新人が安心して仕事を覚えるためにも役立ちます。

この記事では、飲食店の新人研修を「入店前」「初日」「最初の1週間」「1か月まで」の4つの段階に分け、それぞれで確認したい項目をチェックリストにまとめました。お店の業態に合わせて、項目を足したり削ったりしてお使いください。

チェックリストを使う前に決めておくこと

チェックリストは、ただ印をつけるための紙ではありません。使い始める前に、次の3つを決めておくと、店舗で回りやすくなります。

  • 誰が確認するか:店長だけでなく、リーダーやベテランのスタッフも確認できるようにするか

  • どう確認するか:説明しただけで印をつけるのか、新人が実際にできたことを見て印をつけるのか

  • どこに残すか:紙に残すのか、スマホなどで残すのか。店長が不在の日でも見られる場所か

特に2つ目は大切です。「説明した」と「できるようになった」は違います。できれば、新人が一人で実際にやれたことを確かめてから印をつけるようにしてください。

入店前に準備しておくこと

新人が初めて来る日より前に、お店側で準備しておきたい項目です。ここが整っていると、初日の説明がぐっと楽になります。

  • 集合場所と時間、入口(従業員用の出入口があるか)を伝えた

  • 持ち物と服装を伝えた

  • 初日に誰が担当するかを決めた

  • ロッカーやエプロンなど、新人が使うものを用意した

  • 初日に見てもらう教材(動画や資料)を用意した

  • 困ったときの連絡先(お店としての窓口)を伝えた

初日に迷わず来られるかどうかは、新人の最初の印象を大きく左右します。勤務前に伝える項目の考え方は、スキマバイト受け入れマニュアル でも詳しく紹介しています。

初日に教えること

初日は、仕事を覚えるより「お店に慣れる」日と考えてください。詰め込みすぎると、どれも記憶に残りません。

項目

確認の目安

店長・スタッフへのあいさつと紹介

顔と名前を知ってもらえた

更衣室・ロッカー・トイレ・休憩室の場所

一人で行ける

タイムカードの押し方

一人で押せる

身だしなみの基準

基準どおりに整えられる

手洗いと衛生の基本

決まった手順で手を洗える

店内の配置と、立ち入ってよい場所

主な場所を説明できる

その日に担当する作業1つ

見守りのもとでできる

困ったときに誰に聞くか

聞く相手がわかっている

初日に担当する作業は1つに絞るのがおすすめです。「今日はこれができた」という手応えを持って帰ってもらうことが、次の出勤につながります。早く辞めてしまう理由と初日の関係は、アルバイトがすぐ辞める原因は? で整理しています。

最初の1週間で教えること

2回目以降の出勤では、担当できる作業を少しずつ増やしていきます。1週間で全部を覚えてもらう必要はありません。

  • 基本の接客用語(いらっしゃいませ、かしこまりました、など)を使える

  • 注文の受け方と、伝票や端末への入力ができる

  • 料理やドリンクの運び方ができる

  • テーブルの片付けと、セットのしかたができる

  • 担当する商品の作り方を、手順どおりにできる

  • 開店前または閉店後の作業のうち、1つを一人でできる

  • 忙しい時間帯に、自分がどこに立てばよいかがわかる

  • わからないことを、そのままにせず質問できる

この時期は、同じ質問が何度も出やすい時期でもあります。くり返し説明している内容は、短い動画にしておくと、新人が自分で見直せるようになります。動画にする手順は 飲食店の動画マニュアルの作り方 を参考にしてください。

1か月までに確認すること

1か月が近づいたら、一人で任せられる範囲を確かめます。できていない項目があれば、責めるのではなく、どこでつまずいているかを一緒に確かめてください。

  • 担当する時間帯の作業を、一人でひととおりこなせる

  • 混雑時に、周りと声をかけ合って動ける

  • よくあるお客様からの質問に答えられる

  • ちょっとした困りごと(料理の遅れ、忘れ物など)を、店長やリーダーに正しく伝えられる

  • 衛生管理の決まりを守れている

  • 次に覚えたい作業について、店長と話ができた

1か月の区切りで、店長と新人が短く話す時間をとると、新人の不安や疑問を早めに拾えます。「できるようになったこと」を一緒に確認することは、新人にとって大きな励みになります。

チェックリストを形だけにしないために

チェックリストがあっても、使われなければ意味がありません。店舗で続けるために、次の点に気をつけてください。

  • 項目を多くしすぎない。お店で本当に必要なものに絞る

  • 印をつける人を店長だけにしない。リーダーも確認できるようにする

  • できていない項目を、次の出勤の最初に確認する

  • 新人自身にも、いまどこまでできたかが見えるようにする

  • 手順やメニューが変わったら、項目も更新する

チェックリストは、新人を評価するためではなく、お店と新人が同じ目標を共有するための道具です。新人教育の全体の考え方は、飲食店の新人教育マニュアル でまとめています。複数の店舗で同じチェックリストを使う場合は、飲食チェーンの店舗教育を標準化する方法 もご覧ください。

TemPoを使うと

FireRocket TemPo では、勤務前の確認(集合場所・身だしなみなど、お店が決めた項目)と、勤務後のふりかえりを新人がスマホで行えます。初日に見てほしい作業は、店長がスマホで30秒ほどの縦型動画にして、文字や絵文字を載せて用意できます。

新人はアプリもメールアドレスも不要で、QRコードと店舗の受講開始PINコードと名前で始められます。わからないことは、お店の動画と資料をもとに AI アドバイザーが答え、答えられない質問は店長に届きます。

よくある質問

Q1.チェックリストの項目は、どのくらいの数がよいですか?

決まった数はありませんが、各段階で新人が一度に覚えられる量に絞ることをおすすめします。特に初日は「お店に慣れる」ことを目標に、場所や身だしなみなどの基本と、担当する作業1つ程度にとどめてください。項目が多すぎると、確認する側も続けられなくなります。

Q2.説明したら印をつけてよいですか?

できれば、新人が一人で実際にできたことを見てから印をつけてください。説明を聞いたことと、できるようになったことは違います。「見守りのもとでできた」「一人でできた」のように段階を分けて確認すると、どこまで任せられるかがはっきりします。

Q3.店長がいない日でも、チェックリストを使えますか?

リーダーやベテランのスタッフも確認できるように決めておけば使えます。そのためには、チェックリストを店長の手元だけでなく、ほかのスタッフも見られる場所に残しておくことが大切です。誰が確認したかもわかるようにしておくと、引き継ぎがしやすくなります。

Q4.TemPo の料金は新人の人数で変わりますか?

変わりません。料金は1店舗 月10,000円(税抜)で、新人・アルバイトの人数では数えません。1店舗・30日間の無料お試しもあり、カードの登録は不要です。

チェックリストと動画をあわせて使うと、教えた内容がお店に残っていきます。1店舗・30日間無料で試す 勤務前の確認やふりかえりの画面は、スマホで新人の画面を体験する からすぐに確かめられます。

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