スキマバイト受け入れマニュアル|勤務前に伝えるべき10項目

 株式会社グラブデザイン

人手が足りない日に、短時間だけ働いてくれるスキマバイトの人は、飲食店にとって心強い存在です。一方で、初めて来店する人に、限られた時間で仕事をお願いするのは簡単ではありません。当日に一から説明していると、ピークに間に合わず、店長も働く人も慌ただしい一日になってしまいます。

スキマバイトの受け入れで大切なのは、当日に説明する量を減らし、勤務前に伝えられることは先に伝えておくことです。何度も同じ人が来るとは限らないからこそ、誰が来ても同じ案内ができる形を店で用意しておく必要があります。

この記事では、スキマバイトの人に勤務前に伝えるべき10項目と、当日の案内の流れ、受け入れマニュアルの作り方を解説します。

スキマバイトの受け入れが難しい理由

ふだんのアルバイトの新人教育と比べて、スキマバイトの受け入れには次のような難しさがあります。

  • 店に来るのが初めてで、場所も人も分からない

  • 勤務時間が短く、教える時間を長く取れない

  • 次にまた来るとは限らず、教えた内容を積み上げにくい

  • 来る人ごとに経験が違い、どこまで説明すればよいか分からない

このため、ふだんの新人教育のように「回数を重ねて少しずつ覚えてもらう」やり方は使えません。勤務の前に必要なことを一度に確認でき、当日はすぐに作業に入れる流れを作ることが大切です。

勤務前に伝えるべき10項目

スキマバイトの人に、勤務の前に伝えておきたい項目を10個にまとめました。店の事情に合わせて書き換えて使ってください。

No.

項目

伝える内容の例

1

集合場所

従業員用の入口、お客様用の入口から入らない、到着したら誰に声をかけるか

2

到着の時間

勤務開始の何分前に着けばよいか、着替えの時間を含むか

3

服装・身だしなみ

店で貸すもの、自分で用意するもの、髪・爪・アクセサリーの決まり

4

持ち物

筆記用具、靴、マスクなど、持ってきてほしいもの

5

衛生のルール

手洗いのタイミング、体調が悪いときの連絡

6

当日の担当作業

洗い場、ドリンク、片付けなど、お願いする作業

7

店内の配置

更衣室、トイレ、休憩場所、荷物を置く場所

8

休憩の取り方

休憩の時間と場所、まかないの有無

9

困ったときの相談先

当日、分からないことを誰に聞けばよいか

10

退勤の手順

作業の終わり方、着替え、退勤時に声をかける人

この10項目のうち、特に抜けやすいのが「1.集合場所」と「9.困ったときの相談先」です。初めての店で入口が分からず、お客様用の入口から入ってしまう。分からないことがあっても、誰に聞けばよいか分からない。この二つを先に伝えておくだけで、当日の不安は大きく減ります。

任せる作業の決め方

スキマバイトの人には、短い時間で覚えられて、店の役に立つ作業をお願いするのが基本です。作業を選ぶときは、次の観点で考えてください。

手順が少なく、見て覚えられる作業を選ぶ

洗い場、食器の片付け、ドリンクの提供など、手順が少なく、一度見れば再現できる作業が向いています。レジや会計、クレーム対応など、店ごとの判断が必要な作業は避けたほうが安心です。

1回の勤務で任せる作業は一つか二つにする

作業を増やすほど、説明に時間がかかり、間違いも起きやすくなります。1回の勤務でお願いする作業は、一つか二つにしぼってください。

作業の手順を短い動画で見せる

手順が少ない作業でも、言葉だけでは伝わりにくいことがあります。手元を撮った短い動画を勤務前に見てもらえば、当日の説明を短くできます。スマホで動画を作る方法は、飲食店の動画マニュアルの作り方|スマホだけで始める方法で紹介しています。

当日の案内の流れ

勤務前に10項目を伝えておけば、当日の案内は短く済みます。当日の流れは、次のような順番がおすすめです。

  1. 到着したら声をかける:集合場所で迎え、名前を確認します。

  2. 着替えと荷物の置き場を案内する:更衣室と荷物の置き場を見せます。

  3. 担当の作業をやって見せる:お願いする作業を実際にやって見せます。勤務前に動画を見てもらっていれば、確認だけで済みます。

  4. 相談先を紹介する:当日、分からないことを聞く人を紹介します。

  5. 作業に入ってもらう:最初の数回は横で見守り、問題がなければ任せます。

  6. 退勤前にふりかえる:できたこと、助かったことを伝えます。

最後のふりかえりは、短くてもかまいません。「今日は洗い場を任せられて助かりました」と一言伝えるだけで、また来たいと思ってもらえるきっかけになります。

受け入れマニュアルを作るときのポイント

スキマバイトの受け入れマニュアルは、ふだんの新人教育マニュアルとは別に、短くまとめておくと使いやすくなります。

  • 勤務前に伝える10項目を、1枚または1画面にまとめる

  • 担当作業ごとに、手順の動画や写真を用意する

  • 当日の案内の流れを、誰が担当しても同じになるよう書いておく

  • 勤務後のふりかえりで出た意見を、次の受け入れに活かす

店長が不在の日でも、ほかのスタッフが同じ案内をできることが目標です。ふだんの新人教育で教える内容と順番については、飲食店の新人教育マニュアル|初日に教えること・教え方を解説で詳しく整理しています。

また、スキマバイトで働く人の中には、外国籍の人もいます。日本語での説明だけでは伝わりにくい場合に備えて、外国人アルバイトの教育方法|言葉の壁を減らす店舗教育もあわせて参考にしてください。

TemPoを使うと

FireRocket TemPo(テンポ)では、集合場所や身だしなみなど、店が決めた項目を勤務前にスマホで確認してもらえます。勤務後のふりかえりもスマホでできます。新人はアプリもメールアドレスも不要で、QRコードと受講開始PINコード、名前を入れるだけで始められるため、初めて来る人にも案内しやすくなります。担当作業の手順は、店長が撮った30秒ほどの縦型動画で事前に見てもらえます。新人の画面は11言語に対応しており、スマホの言語に合わせて表示されます。料金は1店舗 月10,000円(税抜)で、新人・アルバイトの人数では数えません。

よくある質問

Q1.勤務前の案内は、いつ送ればよいですか?

勤務が決まった時点で、できるだけ早めに送ることをおすすめします。集合場所や持ち物は、勤務の前日までに確認してもらえれば、当日の遅刻や忘れ物を減らせます。

Q2.スキマバイトの人に、どこまで教えればよいですか?

1回の勤務でお願いする作業に必要なことだけを教えるのが基本です。店のすべてのルールを伝える必要はありません。勤務前の10項目と、担当作業の手順を押さえておけば、当日の仕事は始められます。

Q3.同じ人がまた来てくれたとき、教え直す必要はありますか?

前回と同じ作業であれば、手順の確認だけで済む場合が多いです。前回のふりかえりで分かったことや、手順が変わったところだけを伝えましょう。慣れてきた人には、少しずつ作業を増やしてお願いできます。

Q4.人数が多い日でも、受け入れの手間を増やさない方法はありますか?

案内の内容を店で一つに決め、勤務前に同じものを見てもらう形にしておけば、人数が増えても案内の手間は大きく増えません。当日は、声をかけて担当の作業を確認するだけで済むように準備しておきましょう。

勤務前の確認と作業の手順を、スマホで渡せる形にしておきませんか。1店舗・30日間無料で試す から、カード登録なしでお試しいただけます。新人から見た画面は、スマホで新人の画面を体験するで確かめられます。

記事の一覧へ